いつでも会える、アイドル。
AKBは、秋元康さんが(たぶん)考えたいつでも会えるアイドルである。
劇場に行けば、ファンが会える。
それが新しい。
当初、僕は懐疑的で上手くいくのだろうか?
と、思っていけど、大成功である。
Twitter、Instagram、フェイスブックなど、SNSが広まり、アイドルや有名人が、情報発信をするようになって久しい。
ホリエモンのようなビジネスマンも、参入している。
政治家、料理人、評論家、作家、女優、タレントなどなど、みんなSNSでは、いつでも会える。
かつての虚像を作り、そこに価値を生み出すビジネスモデルは崩壊したように思う。
でも、僕たちは「謎」が好きで、大好きな女優さんが
「昨日は飲みすぎて、体調が悪い」
などと書かれても困るのである。
銀幕のスターは、必要である。僕はだけど。
大橋巨泉さんが、早稲田の大隈講堂で講演をしていたのを聞いたことがある。
たまたま、大隈講堂の前を歩いていたら、巨泉さんの講演があると張り紙がしてあったからだ。
「テレビにスターはいりません。だって、タダだから。面白ければ観るし、つまらなければチャンネルをかえればいい。でも、映画は違いますよ。お金を払って観るんだから、スターが必要なんです」
そんなことを言っておられたのを覚えている。
巨泉さんは、講演をしたことがなくて、実はこの日が初めてだったという。
汗をかいて、顔を紅潮させて、必死に話しているのが不思議だった。
大橋巨泉なのにである。
カメラは平気だけど、大勢の前で話すのは苦手だと、言っておられた。
これは、本当なんだろうな。話しぶりをみると…。
誰もが、自分のメディアを持つことができるようになった。
基本、無料である。
スターは不在で、
「面白いか、面白くないか」
「役立つか、役立たないか」
で、情報は動いている。
テレビからネットに移っているけど、虚像を売るビジネスが難しくなった。
でも、それにも飽きてきていて、そろそろ銀幕のスター的な存在を見てみたい。
文:紙本櫻士
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