モノとサービスは、必要な人たちが求めている。
当たり前なんだけど、渦中にいると分からない。
世の中にないモノは、特に分からない。
未来が分からないのだ。
例えば、ウォークマン。
当初、ウォークマンのアイデアをソニーの社長が思いついたけど、みんな大反対だった。
「録音機能がないと売れない」
という理由だ。
ウォークマンが登場する以前は、そうだっただろう。
みんな録音が必要だった。
ラジカセは、家に一台しかなかったから。
ところが、聞くだけにしか使わない人たちが現れた。
家に録音機材は、いくつかあったりするお金持ちたちだ。
「外でも音楽を手軽に聴きたい」
は、お金持ちの発想だろう。
庶民は、録音ができないなんて
「もったいない」
などと考える。
僕がウォークマンを初めて体験した時、世界が変わって驚いたのを覚えている。
いつもの景色が、音楽つきになる。
映画やドラマでしか体験できない世界だった。
ソニーの社長は、それのことを知っていたのだろう。
言葉で説明は難しいけどね。
「みんな、これって素敵だよ」
などと。
さて、仮想通貨である。
僕は近づかないでいるけど、どうやら、必要とする人たちが大勢いるように見える。
ビットコインなどに投資して「一儲けしよう」と考える人ではない。
仮想通貨が便利だと思う人たちでもない。
国家が破綻して、通貨が紙くずになる国の金持ちたちに必要なのだ。
例え、2割の手数料を払っても、価値が10分の1になっても、いい。
自分の国の通過で持っていたら、ゼロになるよりマシである。
これからも、通貨危機は定期的に新興国を襲うだろう。
財産防衛に、ネットで手軽に買うことができる環境があれば、いくつかの仮想通貨に分散したいだろう。
いま、ビットコインが値上がりしている。
大金持ちがいるベネズエラの国家破綻に重なるように思う。
お金持ちの財産保護に、仮想通貨は便利なのだ。
経済が好調な進行国家が危なくなると仮想通貨が上がり、世の中が安定すると下がる。
お金持ちが換金するからね。
そんな通過ように思えてならない。
文:紙本櫻士
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