一体、いくらだと「高くない」のか?
消費税が、10パーセントになるらしい。
「いやいや、5パーセントに」
「いっそ、やめよう」
など、選挙前なのでいろいろな議論がされている。
「モノを買ったら、税金を払うのは、税金という罰金だ」という、議論も見かける。
景気がよくなるような政策か?
と考えると
「モノを買うと税金をより多く払う」
消費税は、罰金のようにも見える。
では、税金は罰金なのか?
と、考えると生きていいるだけで、罰金を払い続けるという考え方になり、
つまらない人生に思えてしまう。
税金は、教育を受けたり、医療費がかからなかったり、下水道を整備したり、
そんなことに使われてる。
「そんなの100も承知さ」
ではあるが、増税になると、僕たちは「やめてほしい」と考える。
そりゃそーである。
消費税の使いみちは、決まっている。
5分の1を、年金、医療、介護、子育て支援、後は、財政再建である。
財政再建がほとんどなのだ。
1960年代からの高度成長期に、国民の税負担は2割り程度だった。
自分たちが先にお金を受け取る「後払い方式」を政府は採用し、空前の好景気になった。
人口も増えていたから、経済成長のプレミアムもついていた時代である。
現在、「後払い方式」の「支払い時期」に、僕たちは生きている。
人口も減少ぎみで、逆プレミアムに突入している。
消費税のほとんどが財政再建に回るのは、このためである。
余談だけど、
フェボナッチ数という、列がある。
0 1 1 2 3 5 8 13…
と続く数列だ。
自然界にフェボナッチ数が、よく現れる。
例えば、花びらはフェボナッチ数列になることが多い。
ユリ、サクラソウ、アヤメなどなど。
パイナップルは、時計回りが13、反時計回りは8で、やはりフェボナッチ数だ。
巻き貝や台風の渦巻きの比もそうで、フェボナッチ数は黄金比とも関係が深い。
消費税は、当初3パーセント、5パーセント、現在、8パーセントである。
フェボナッチ数列から、次は13パーセントになると予想される。
でも、実際は10パーセントである。
13パーセントが自然なのにね。
3パーセントの差は、政治的判断のように僕は感じる。
なんとなく。
消費税増税は国民への相談がなく、数人の財務官僚が「決めてしまった」ことに問題があると思う。
財務省は北欧型の福祉大国を目指しているようなのだ。
税金は高いけど、生きていくのは安心な国である。
そりゃ大金払えば、そうなるよね。
これを決めるのは、支払う国民である。
3パーセント分の差は、政治家の忖度で下がったかもしれないけど、
次第に、日本は財務省の考える巨大な政府になりつつある。
現在、僕たちは高度成長期のツケを支払いながら、繁栄と保証の両立を目指しているわけだけど、
ことによると、二兎は追えないのかもしれない。
僕たちが「どんな国にしたいか」を迫るのが、今回の増税だと思う。
とはいえ、官僚が勝手に舵を切るのは、やめて欲しい。
「貧乏は正しい」という選択もある。
でも「貧乏は素敵だ」とは、ならないだろうなぁ。
ネットの出現で、新しい切り口が生まれる可能性だってありそうだ。
たぶん。
文:紙本櫻士
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