ホリエモン・ロケットの失敗は、失敗じゃない。
この方法だと、うまくいかない。
ということが分かった。
やってみて分かるのは、スゴイことなのだ。
やっていない人には、集められない貴重な情報だらけだろう。
JAXAだって、失敗データは教えてくれないだろう。
チャレンジは、偉いのだ。
2019年、特Aを受賞した『晴天の霹靂』についてである。
晴天の霹靂では、人工衛星で撮影した水田の画像を利用している。
旨い米ができる収穫時期が、宇宙から分かるというのだ。
8月に緑色だった稲が、次第に黄金色に変わっていく。
通常、農家さんが田んぼの具合を見て
「そろそろだな」と、稲刈りの日を決める。
人工衛星から見た稲の色と、晴天の霹靂が必要とする収穫積算温度900度をアメダスの気温データを使って予測する。
安定して旨い刈り取り時期は、11日間だそうだ。
農家さんは、スマートフォンやPCを見ると、自分の田んぼが何月何日に収穫すると、一番旨いか、が分かる。
トラクターの自動運転と、田んぼの発育情報などを考えると、ホリエモンがやっている人工衛星を使った宇宙ビジネスは、案外、宝の山なのかもしれない。
気象情報を商品の販売に活かしているのに、コンビニのアイスがある。
アイスクリームが売れる気温は、22度から30度だそうだ。
30度を超えると、氷菓やシャーベットが売れる。
25度くらいが、アイスにはいい。
事前に気温が分かると、売れる商品を仕入れることができる。
これは大きい。
アイスに限ったことではなく、ホットコーヒーなどにも利用できるだろう。
ラーメンとかでも。
いままでになかった情報の利用である。
コンピューターの情報処理能力の向上で、生まれたビジネスだろう。
ホリエモンは、いちから情報を握ろうと考えているようだ。
放って置いても、いつかは誰かが実現するとは思うが、彼は「自分がやりたい」のだろう。
動機は、面白いから?
米前線もデータビジネスという側面があると思っている。
人工衛星からの情報を握る会社は、新しいビジネスを次々と生み出すだろう。
宇宙ビジネスは、心が躍るのだ。
農業だけでも。
文:紙本櫻士
https://komezensen.jimdofree.com/
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