11月23日は、新嘗祭だ。
クリスマスもハロウィンも、バレンタインも休日ではない。
そりゃ日本と関係ないし、キリスト教や外国の収穫祭だったりするから。
日本の収穫祭は、月見である。
収穫を祝い、月にお供えをする。
米粉で作ったお団子や、栗、里芋などである。
月見の夜だけは、子どもたちはお供え物を盗んで食べてよいことになっている。
盗られた家は、月の神様が食べたと、喜ぶ。
ハロウィンで、子どもたちがお化けの仮装をして、大人たちを脅しオヤツをもらう風習に、どこか似ている。
月見は、15夜、13夜、10日夜(とおかんや)の三回あり、旧暦8月から10月までの3ヶ月間だ。
10日夜は、田の神様が山に帰る日である。
月見の終わりでえある。
マクドナルドでは、この期間に『月見バーガー』を販売して、季節のイベントとして定着している。
でも、あまり月見とは関係ないように思う。
目玉焼きを挟んだバーガーだよね。
月見うどんみたいな感じの。
以前書いたけど、
11月23日は、勤労感謝の日である。
戦後、GHQが新穀を祝う宮中の儀式を避けて作った休日である。
勤労と、穀物の収穫を感謝するコンセプトが混じって、よく分からないネーミングになっている。
そもそも、憲法によれば勤労は国民の義務で、感謝するものではない。
新米を収穫祭の時期、つまり、月見の時期にいただく習慣があればいいと思っている。
みんなで食べるのは、新嘗祭。
秋の月見の間は「月見むすび」「月見弁当」「月見めし」など、
新米をいただく。
月見というキーワードを使うと、新米収穫祭は定着するのではないか。
風流な感じもあり、これはやりたい。
文:紙本櫻士
https://komezensen.jimdofree.com/
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