通せんぼ。
墓風雨が吹き荒れる中、僕の家の前にある農家の小屋が吹き飛んだ。
木と鉄板でできた小屋らしく、グシャって感じだった。
道路を挟んだ、僕の家に鉄板がヒラヒラと飛んできたのは怖かった。
一部は、屋根を超えて隣のベランダに落ちた。2メートル以上の鉄板である。人に当たれば、大怪我である。
友人のマンションは、ベランダにある隣との境界が破壊され、停電と断水。
雨戸などがないマンションは、大きな台風に脆弱だ。
21号のような風速50メートルを超える台風は、想定外なのかもしれない。
写真は、いつも通る高架のある道である。ここは樹木でふさがっていた。
大きな樹なので、復旧は手間だろう。
「脆弱な建築物は危ない」
今回の災害で、思い知らされたように思う。
屋上に造られたプレハブ、工事途中の足場やクレーン、畑や田んぼにある農家の小屋、不安定な樹木、不安定な看板などだ。
地盤沈下と戦っている関空も、不安定な空港である。
三匹のこぶたでも、レンガでしっかり造った家は無事だったし…。
不安定な場所から被害が生まれる(どんでもない災害は、そうとは言えないけど)。
とすると、防ぐことが(かなり)事前にできるのではないか?
大きな災害が来ないかと、心配するビクビクな日々が続いている。
文:紙本櫻士
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