自動車のシェアリングとか。
「所有から、共有へ」が進んでいる。
例えば、第二次世界大戦前は、家を所有する人は一部の特権階級だった。
戦後、持家政策をすすめる政府に乗った大衆は、家を所有し始める。
ローンが終わる30年後に、寿命が来るような家を私たち大衆は所有した(させられた?)。税収は上がり、銀行は儲けた。
家と同時に、クルマやテレビなど、場所を占領するモノも売れた。
土地は、基本、所有できないと考えている。
所有しているような錯覚を覚えているのだと思う。
例えば花見なら、早いもの勝ちで宴会の場所を占領する。土地もそれに似ている。土地の所有は、早いもの勝ちの世界なのだ。昔は、只だったし。
固定資産税を、本当の所有者の国に支払う以上、土地は国から借りている。土地は国からのレンタルなのだ。
クルマも所有すると税金がかかる。というか、税金の塊といってもいい。
とすると、国から借りているという考え方もある。
借家やレンタカーは、実は、合理的で、シャアリングに向いている。
家を所有したり自家用車を持つのは、実は、一部特権階級の趣味の世界なのかもしれない。
国の持家政策に乗せられた国民は、まんまとやられたのだ。
20年以上前だけど、知り合いの社長がマッキントッシュ・コンピューターのレンタルを始めた。当時、Macは高価で、ちょっと手が出ないパソコンだった。
僕は、キューハチと呼ばれるPC9801UV11というNECのコンピューターを使っていた。それでも20万以上したけど、Macは高嶺の花だった。パソコン世界のポルシェとか言われていた(アメリカ製だけど)。
Macは日本語辞書が最悪で、ライターの僕には酷いパソコンだったけど。イラストレーターやデザイナーなど、絵を描く仕事の人たちが好んで使うパソコンだった。
友人のMacのレンタル会社は当たって、売上はうなぎのぼり。たちまち、会社は大きくなった。
しかし、現在、彼の会社の業績は低迷し始めている。Macがリーズナブルになったのだ。
安い商材は、レンタルに向いていないようなのだ。
ステーキキッズをレンタルしてもらえないだろうか?
と、言われることがある。
ステージキッズは、レンタルに向いているのかどうか。熟考中である。よい、システムがあるのかもしれない。
文:紙本櫻士
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