それは秘密です。
「こんなのできたんだけど」と、みんなに見せなたい。
で、感想を聞いたり、改善点を考えたり、値段の検討をしたりする。
とはいえ、新商品開発では、外部に見せられないことだらけで「王様の耳はロバの耳」と、大声で叫びたくなる。
開発中のみなさんは、どうだろうか?
経験上、見せびらかしたい商品は、みんなが欲しい製品だ。
しかし「どうかなぁ」と、迷いがあるうちは製品であって、商品ではない。
製品は「あったらいいな」の段階で、「欲しい」と思われてやっと商品なのだ。
お金を払っても手に入れたいまで、作り込まないといけない。
昨日、ステージキッズの開発をお願いしている会社と打ち合わせだった。
ブラッシュアップも進み、持ち運びも便利になった。
さて、ここからどうやって商品にするかが問題になっている。
また値段決めが難しく、さらに要検討だ。
「世の中にないものだから、最初から安くする必要はないよ」と、営業担当が言う。
「アルミステージの半額にはしたいんです」と、僕が答えた。
「まぁ、ダンボールだからねぇ」
「使ってもらえれば、作り込みに納得してもらえると自負しています」と、開発者のSさんが言った。
外見は、ただのダンボール箱に見えるから、商品力を高めないと、お客さ様に納得していただけないだろう。
卸価格からではなく「一体、いくらなら欲しい?」から、僕は考えている。
もちろん、卸価格は大事だけど、そこから考えると値付けに失敗するように思っている。
さて、どうするか?
ステージキッズの機能はシンプルで、ステージに上がるだけ。
しかもローテクだ。
写真は、中学生が漫才の発表にステージキッズを使ったシーンだ。
ステージがあるとずいぶん違う、と使っていただいいた学校関係者に言っていただいた。
一段高くするだけで、子どもたちはヒーローになれる。
ITなど、ハイテクが元気な時代に、あえてローテクを僕たちは選んでいる。
早く言いふらしたいけど、言えないでいる。もどかしいのだ。
文:紙本櫻士
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