額縁ガーデン。
もう、ずいぶん前のことだけど、ガーデニング王の金井良一さんのとこでバイトしていたことがある。
ガーデニングというより、造園土木の仕事で夏などは死にそうになった。
TVチャンピオンというテレ東の番組に出て、優勝したり面白い経験だったのだ。
写真は、金井さんの会社『プレイスケープ』が考案した『額縁ガーデン』である。
ネーミングは、僕だったように記憶しているが、もはや曖昧である。
造りながら「額縁ガーデンで、いいじゃん」程度のネーミングだったから…。
で、額縁ガーデンの作り方教室や、販売を金井さんの主催で行った。
何年もやっているうちに、どんどん真似されて、誰が考案したのかも分からなくなってしまった。現在は、額縁をつかった類似品が氾濫している。
特許や意匠登録をしようなどとは、誰も思わなかったのだ。
顔文字に、似た経験がある。
僕がニフティーサーブのパソコン通信にハマっていた頃、文字だけで顔を作るのが面白かった。というか、面白いのに気づいた。
チャットルームも少なく、30人くらいしか人がいなかった初期の頃のことだ。
当時、イラストレーターやデザイナー、CMディレクター、作家、ライター、作曲家など、比較的裕福でマニアックな人達が集まって雑談を楽しんでいた。
基本、何かを作ったり、新しものが好きな人たちだ。
で、お遊びで顔文字を誰とは言わず「こんなのできたよ」と、見せあいっこをしたのが顔文字の始まりなのかな。と、思っている。
ググってみると、アスキーが最初だとか、自分が最初などが散見されるが、僕たちが作った顔文字も沢山あった。面白がってチャットしながらね。
中でもCMディレクターO氏は、作るのが面白かったらしく、顔文字の殆どを彼が作ったといってものいいくらい大量に描いていた。これは、本人も忘れているかもしれないけど…。
(-_-)/~~~ピシー こんなやつとか、リアルタイムでチャットに描いてたのを覚えている。
小説家のソックスも作っていたなぁ。その後、彼女は直木賞を取った。
僕もいくつか作って、いまでも、使われていて嬉しい。
例えば(=・ェ・=)なやつ。なつかしい。ハンドルにも使った。
何かが生まれるのってワクワクする。
顔文字もワクワクしながら、チャットしながら、みんなで作っていた。
1987年くらいのことだ。
顔文字には特許も意匠も著作権もなく、僕の記憶の中にしかないけど。
文:紙本櫻士
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