いらないものが欲しい。
絶対必要なモノやサービスがある。
例えば、水とか、電気とか。
生きていく上で、ないと困るモノは、大抵の場合、国が管理しているから競争はない。
もはやビジネスではないのかもしれない。
もちろん、大きなお金が動いているからビジネスだけど…。
かつて専売公社とか国鉄とかが、自分の値づけでビジネスをしていた。
つまり絶対に必要なモノの値段は、国とか大企業が決める。
僕たちは、少しでも安く買いたいと思っている。できれば無料で手に入れたいくらいだろう。
絶対必要だから、仕方なく買っているのだ。
そんなサービスや商品は、値下げ競争で体力のある大企業の独壇場である。
一番体力のある会社が、日本株式会社である。たぶん。
次に、ないと困るモノ。
クルマとか、自転車とか、牛肉とか米とかだ。
ここの商品も値下げ競争にさらされている。体力のある会社が勝つビジネスだろう。
あると便利なモノ。
このエリアで勝負するのが、一番難しい。とてもいいアイデアや商品だけど、なくてもいいし、買う理由が弱かったりする。
無料なら(とても)欲しいけど、お金を出してまではいらない。
例えばセグウェイは、そんな乗物かもしれない。
ソフトバンクは、1円で大量に携帯を配り、後から回収するビジネスモデルを作った。
これは、一見無料に見えるマジックなのだが、あると便利なのでみんなが飛びついた。
あると便利なモノをブレークスルーさせるには、一工夫必要なのだ。
ステージキッズもこのエリアにいると考えている。
いらないモノはどうか?
これは、趣味の世界である。高価な機械式時計、スポーツカー、狸のベッドサイドライトなどだ。
なぜ、狸ライトかと言うと、捨てようかと思った狸ライトをヤクオフに出して思わぬ高額で落札されたからだ。
競い合っていたのは2人。興味を持って落札履歴を見ると、彼らは狸に関する商品ばかり落札していた。狸グッズは、きっと宝物なのだろう。
なので、いらないモノを売るビジネスは案外儲かるのではないか?
と、思うのであった。
文:紙本櫻士 ※写真は、僕が書いたコピーです。
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