TVは2時間まで。
ネットもTVゲームも、スマホもなかった時代、TVはみんなの共通エンターテイメントだった。
「TVは2時間まで」などと、親に言われたよね。
ベストテン見て、ドラマみたら終わりじゃないか!
ずっと、見ていたいのに…。
『8時だョ! 全員集合』は、1969年から85年まで、土曜夜に放送された。
全盛期は、本当に、全員集合していたのだ。
最高視聴率は、50%を越えていたから驚く。国民の半分集合してたのである。
忍者に扮したいかりや長介が登場し、
「俺は、忍者だ!!」と叫ぶと、
「嘘だ!」と、会場の子どもが叫ぶ。
「嘘じゃない!!!」と、いかりやが間髪入れず切り替えしたのを覚えている。
生放送で放映していたから、こんなことが起こる。
停電とか火事とかがあったりした。
いまでは、ちょっと考えられない。
出演者が失言したり、つまらなかったりすると、全てカットされる。
パンチラなんかが写っていたら、それはわざとだと考えていい。
いま、そこで起こっていることを観ることが出来るのがTVの面白さなのだが、極力避けているように見える。TVは、自らも終わろうとしているかのようだ。
わざわざ、つまらなくしてるくらいだから…。
現在、ネットがいま起こっていることを伝えていたりする。Twitterはリアルだ。
TV以前は、ラジオだった。
1952年から54年にNHKで放送された『君の名は』は、放送時間は「銭湯の女湯から人が消える」と、言われたくらいだ。
いつまでも続くと思っていたラジオや映画の人気がTVに移り、いまネットに大移動している最中だ。TVは、ラジオのような生き残り方をすると思っている。
このままだとね。
余談だけど、
ザ・ドリフターズは、もともと、ミュージシャンだったのは有名な話だ。ザ・ビートルズの日本公演で前座演奏をしたは彼らだ。
志村けんだけが、ミュージシャン出身じゃないのが面白い。実は、メンバーの中で異質な人なのだ。
キャンディーズは5年、ピンクレディーは4年くらいで解散した。
ビートルズは、10年くらいだ。
なのにずっと活動しているくらい記憶に刷り込まれている。
記憶の中でスターであり続けているのだ。
全盛期は短い。
で、かならず次のモノに変わる。
みんな飽きっぽいよね。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と言ったのは鴨長明だけど、そうだよなぁ。と、思う。
ビジネスも同じ。たぶん。
文:紙本櫻士
【人気記事】
コメントをお書きください