平成の駄菓子屋さん事情。

薄利多売なの? 駄菓子屋って?!

 

子供相手の商売である。

10円のお菓子を1個売って、利益が1円か2円だそうだ。

 

「おばちゃん、10円で!」と、僕も子供の頃、駄菓子屋さんに行ったものである。

子ども相手の商売であるから、近くに幼稚園や小学校がなくてはならない。

それも廃校になりそうな少子化学校ではなく、生徒数が500人くらいのマンモス小学校があると望ましい。

 

そんなの今時あるの? と思うが、あるのである。

僕の近所の小学校だ。生徒数は700人くらい。

近くにマンションが次々出来て、若い夫婦世帯が増えたからである。

中学校も10組とか普通にある。

幼稚園は、前日から徹夜で並ばなければ入れなかったりする。

昭和か! である。

 

近くには、そろばん塾、習字、公文式なども大繁盛している。

もはや、地域限定高度成長である。

もちろん駄菓子屋もある。

 

駄菓子屋は、薄利多売か? と疑問に思うけど、

聞くこところによると、自販機、当て物、ガチャガチャなどで利益を出して、

駄菓子は客寄せだったりするらしい。

昔を懐かしがった大人が、文字通り大人買いをするのも期待できる。

大人は、10円のお菓子をひとつだけ買わない。

 

写真は、掛川の駄菓子屋だ。

店内でおでんを売っているのが懐かしい。

かつては、駄菓子屋でおでん売ってたんだよね。

おでんも儲かりそう。鍋持って買いに来ている近所のおばさんを見かけたし。

 

あるべき場所に、あるべき商売が出現する。

近所の栄枯盛衰や、群雄割拠が面白いのだった。

 

文:川はともだち 代表 紙本櫻士

 

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