本格的な輸出が始まったのが、1968年。
農民が祝った収穫祭だったらしい。
ある業者が面白がり、ワインの早づくりをして、評判になったのがボジョレー・ヌーボーの始まりだ。
解禁日は、11月の第3木曜日である。
業者がいち早く販売して儲けるフライングを禁止するためだ。
ヌーボーとは試飲酒という意味である。
なので、普通のワインができる前にいち早く造る必要がある。収穫したらすぐに醸造してボトルに詰め味わいを確認する。
もともとは、業者だけのイベントだった。
それが、加熱して世界中を巻き込んだ一大イベントに成長する。
物語がしっかりあるから、人気イベントなったのはうなづける。
日本への輸出は、1976年からだ。
1980年代のバブルの時は、そりゃー盛大なイベントだった。
空港まで行って、未明にパーティーを開くくらいである。もはや、行き過ぎなくらい…。
バブルが終わると、ボジョレー・ヌーボーのから騒ぎは落ち着く。
2000年になると、ペットボトルのボジョレー・ヌーボーが登場するが、かつての華やかな感じはない。ペットボトルは、どうもいただけない。安物感満載ではないか。
日本のワイン評価にも問題がある。
なにしろ、毎年、最高の出来だからだ。
1983年 「これまでで一番かつ攻撃的な味」
1996年 「10年に一度の逸品」
1999年 「1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来」
2001年 「ここ10年で最もいい出来栄え」
2003年 「110年ぶりの当たり年」
2009年 「過去最高といわれた05年に匹敵する50年に一度の出来」
今年は、どんなキャッチコピーになるのか興味深い。
今夜、ボジョレー・ヌーボーのパーティーに行く予定である。
自分で味わって考えたいよね。
一万年に一度とか。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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