ネットに潜む闇。
定期的に『川はともだち』の会議をしている。
ラインやらメッセンジャーで、話し合いはできるのだけど、顔を合わすのは重要だからだ。
ネットは、情報漏れが気になるし、
例えばFacebookでも、乗っ取りが横行しているしね。
数年前、こんなことがあった。
インターネットで、中国の人民日報を読んでいるときのことだ。
僕は、習近平の経歴を読んでいた。で、側近の経歴、地方長官の経歴を次々と調べた。
「この人たちはどうやって偉くなったんだろう?」という、興味本位でだ。
すると、繋ぎっぱなしになっていたスカイプからメッセージが届いた。
「私は、重慶の大学に通っている女子大生です。あなたは、いま、何をしていますか?」
不審に思ったけど、しばらく考えてメッセージを返した。
「中国の新聞を読んでいます」
「あなたは、何をする人ですか?」
「コピーライターです。広告とか作ったり、雑誌に記事を書いたりしてます」
「スゴイですね。日本ではどんな音楽が流行っていますか?」
そんなメッセージのやり取りが1時間くらい続いて、会話は思った。
他愛のない会話である。
その後、女子学生から思い出したようにメッセージが届くようになった。
重慶で流行っているミュージシャンの音源とかも。
で、3ヶ月くらいやり取りがあったが、その後は音信不通である。
でも、絶対、重慶の女子大生じゃないよね。この人。
ことによると、軍服を着た男性なのかもしれない。
僕が調べていた政治家の経歴をたどる行為が、中国の監視にひっかかったのではないかと思っている。
で、3ヶ月調べて、単なる一般市民だと納得して監視を止めた?
基本、ネットの会話はダダ漏れなんじゃないか、と考えている。
大した秘密はないにせよ、ネットを使った大切な情報のやりとりは恐い。たぶん。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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