言いたいこと、やりたいことは、いっぱいある。
TOM★CATという1980年代に活躍した、バンドがある。
僕が印象に残っているヒット曲は『ふられ気分でRoc'n Roll』だ。
ノリが良くてご機嫌な曲なんだけど、中村あゆみが歌う『翼の折れたエンジェル』にそっくりなのが気になる。
スピードを倍くらい遅く歌うと、ほぼ、同じメロディーなのだ。
『翼の折れたエンジェル』が後なので、何がしかの事情があるのかもしれない。それくらいAメロは似ている。中村あゆみには、たぶん責任はない。歌手だからね。
念のため。
ポールマッカートニーが、イエスタデーを作曲した時「夢の中でメロデーが浮かんで、あまりに自然に浮かんだので、どこかで聞いた曲なんじゃないか」と思い、みんなに聞かせたら誰も知らない曲だと言うから、僕のオリジナルなんだと、安心したというエピソードがある。
それほど、創作する時は気を使うものなのだ。
「これはいいアイデアだ。でも、どっかから持ってきていないだろうな?」とかね。
で、それがオリジナルだと分かるとワクワクする。
実に楽しい瞬間だ。
音楽に限らず、小説、絵画、発明、映画、ドラマなどなど、パクった作品の話は枚挙に暇がない。
韓国で初とされるスナック菓子『セウカン』は、カルビー『かっぱえびせん』そっくりだし『テコンV』は、そのまま『マジンガーZ』である。
昔はともかく、現在でも相変わらずである。
なぜ、そんなことを?
大学の論文の場合、盗作していないかを瞬時に調べるソフトがあると言う。
コピペなんかして提出したら、イッパツらしい。
インターネットが現れる以前、日比谷図書館で花火について調べていたら、作者が違うのにほぼ記述が同じ本があるのに気づいたことがある。
へぇ、後から書いた人は度胸があるなぁ、と思ったものだ。
そんな狭い分野で、丸写し。バレバレじゃん。
基本、僕たちは言いたいことがあるし、やりたいことがある。ハズだ。
小説でも音楽でも、絵画でも、製造業者でもね。
他人のアイデアを盗んだら勿体無いじゃないか。
自由に、創作を楽しめるのに…。
ただ、そんなことをする人たちは、なんとなく分かる。
信用できないって、こんな顔なんだな。と、黙っていても告げているから。
なぜかね。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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たばっちょ (土曜日, 01 4月 2023 20:26)
はじめまして。
私見ですが、『翼の折れたエンジェル』は盗作だと思っています。
ワンコーラス目のお尻のコードが、B7sus4→B7の2回繰り返しまで同じなのは流石に不自然かなと思いました。
循環コードが同じとかなら判るし、メロディが同じなら同じコードになるでしょうけど、最後のアクセントまで似せていると流石に意図的な感じがします。
ヒットした翌年だし、ポールのような意識が有れば出来た後に気になるかと。
どうでしょう・・・。