起業したい人を集めて儲ける人たち。
SNSの友達申請が増えている。
起業コンサルや、投資アドバイス関係の人たちである。
相談したら(もちろん有料)、正しい起業の仕方を教えてくれるのだ。
有能なコンサルは、僕のようなところに営業にはこないだろうから、怪しいのではないか(失礼)と思いながら、友だちにはならないでいる。
以前、起業したい人たちが集まる食事会に行ったことがある。
名刺交換をして、自己紹介などしつつ仕事の話をする会だ。
問題は、起業したい人は山ほどいるけど、具体的に仕事はしていない、ことだった。
起業したいけど、何をしていいか分からないのだ。
いい話はないか? と、集まってきている。
主催者は、起業コンサルタントだ。
名刺交換をすると入会を進めてくる。
驚いたことに、結構、勧誘に成功しているのだ。
起業するより、起業したい人をターゲットに儲けるほうが早いのか?
楽天が、店を出したい人をターゲットにしているのに似ている。
儲けたい人を集めて、お金を儲けている図式である。
実際、起業するとしんどいことがいっぱいある。
だったら、起業したい人をターゲットにして儲けよう。
と考えるのは、頭がいい。
シャープに勤めている友人がいて、世界有数のコンサルを雇っていたという。
彼らは素晴らしい報告書と、見事な経営改善方法を、美しい書類を提出してくる。
コンサル料を何億も払っていたらしい。何社にもね。
でも、何の役にも立たなかった。
「コンサルは、そんなもんだよ」と、その友人は言う。
「雇って安心していた?」
「そうかもしれない。結局のところ、自分でやらないとダメなんだ。切った張ったの世界は、他人に聞いても無駄だと思う」と、その友人が言ったのが印象的だった。
最近、起業コンサルタントが僕のところに集まってきている。
こうしたら儲かるよ、という話があるらしい。
そんなに儲かるなら、自分がやってるよね。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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