小説家は、書けなくなるのか?

 

アイデアは枯れない。

 

結論から言うと、小説家は書けなくならないし、アイデアは枯れない。

 

書けなくなるのは、状況の問題だ。

失恋したり、お金に困ったり、酒にやられたり、ウツになったり、他のことで忙しかったり。

書くことと関係ないことで、僕たちは書けなくなる。

面白い作品が書けるかどうかは、また、別の話なんだけど。

 

「書けなくなったらどうするの?」と、たまに質問を受ける。

もしくは、

「ネタがなくなったらどうするの?」とか。

「話せなくなったらどうするの? とは、考えない?」と、僕は答える。

「そんなこと考えるわけないじゃないか」と、質問者は答える。

考えるわけないじゃないか!

 

基本、僕たちは話せなくなったりはしない。

話したくない状況はあってもね。

もし、話すネタがなくなったらどうする? と、心配したりもしない。

ネタなんて、そもそも考えて話していない。

話したいから、話しているのだ。

物書きも、基本、同じである。

話すより、書く作業が大変なだけで、書くことはつきない。

 

アイデアも同じだ。

不便なことは山ほどあって、こうしたら楽しいのに、という面白いことも山ほどある。すぐにできそうなこともあるし、これは無理だというアイデアもある。

できることを実現していけば、ご機嫌なのだ。

ただ、それをビジネスにするには、時間とお金と人が必要になる。

やらなければならない課題があるし、真似る人も出てくる。

 

とはいえ、

楽しいことを考えていれば間違いない。と、思っている。

ダンボールのステージがあったら、楽しいし、組み立てが楽。

ひとつあれば、どこでもステージだ。

ステージキッズの発想は、それだけである。

 

アイデアは、いつも、どこかからか勝手に湧いてくる。

真似るなんて、勿体無くてできない。

小説の盗作なんて、勿体無いよ。

誰かに話したいことは、尽きないのにね。

 

文:川はともだち 代表 紙本櫻士

 

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