お金がない!

いまの僕たちのよう。

 

織田裕二が主演する『お金がない!』(フジテレビ)は、大好きなドラマのひとつだ。

1994年放送だから、もう、ずいぶん昔の放送である。織田裕二も、若い。

 

マイケル・J・フォックス主演の『摩天楼はバラ色に』を、意識したようなコメディー調の出世物語である。

 

両親を亡くし、大借金を背負わされた萩原健太郎(織田裕二)は、幼い二人の弟を抱えて途方にくれるところからお話は始まる。

幼馴染の神田美智子(財前直見)に、ビルメンテナンスの仕事を紹介され超大手外資系保険会社『ユニバーサル・インシュアランス』の、お掃除をすることになる。

 

この件は、マイケル・J・フォックスがマンハッタンの大企業で、メールボーイの仕事につくところから上り詰めるのにそっくりである。

 

リスクを取りながらチャンスをつかんだ萩原は、次々と、大きな仕事を勝ち取っていく。

僕たちは、ハラハラしながら危機を乗り越えていく萩原を見ているわけだが、他人事だから面白いのだ。

 

僕たちは、お金もないのに『千人の月見の宴』というイベントをしようとしている。

協賛金を集めたり、チケットを売ったりと、資金集めに奔走しているところだ。

第一回の『千人の月見の宴』の協賛集めの時、大企業にアポをとってプレゼンをしよう、ということになった。

もう、必死である。お金がない!

 

例えば、サントリーに

「実は、千人の月見の宴というイベントを計画しているんですが、協賛のお願いでお電話いたしました」

「それは、どんなイベントですか?」

僕は、趣旨や目的を情熱を持って話した。

「お待ち下さい。担当に代わります」と、保留音楽に続き女性オペレーターが話を聞いてくれた。

「なぜ、当社が協賛しなければならないのですか?」

さっきより強気な女性のようだった。

とはいえ、もっともな話である。

僕は、淀川流域で月見をしたいことと、サントリー本社がある堂島の近くでやれないだろうか? などと、説明をした。

で、いくら話してもダメである。

話せば話すほど、遠くに離れていく。

というわけで、ほとんど相手にされずに電話は終わった。

 

どこの誰かも分からない男から「金を出せ」と言われ、

「はいそうですか」となるわけがない。

僕だって出さない。

上手に断る人に、電話を回されたのかもしれない。

 

それを踏まえて、

一昨日、サントリーにプレゼンをしてきた。

あれから、3年後である。

僕も少しは成長したのかもしれぬ。

今度は、新地の老舗クラブのママから紹介してもらい。大阪支社長と支店長にアポをとってのプレゼンである。

僕は、趣旨や目的と情熱を持ってプレゼンをした。

基本、三年前と変わらないかもだけど…。

 

昨日、サントリーから趣旨に賛同いただき協賛していただける返事が来た。

ありがたいことです。

ドラマは観ているのが、楽しい。

画面の中にいる当事者になったら、大変である。いや、必死というか。

殺人が起こったり、破産したり、重病になったり、おとしいれられたり…。

 

『お金がない!』で活躍する萩原健太郎のように、僕は上手くいくのだろうか?

僕たちのドラマは、つづく。

ああ、お金がない!

 

文:川はともだち 代表 紙本櫻士

 

千人の月見の宴

チケットぴあにて、発売開始。ネットはもちろん、電話でも買えるということで、アナログな方にも優しいのだ。
0570-02-9999(Pコード 481-199)

 

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