「ライブで100人集めるのは、むっちゃ大変なんです」
と、みーやんが言った。
みーやんは、バンドを組んでいて年に何回かライブをやる。
10人呼ぶのも難しいらしい。
サザンオールスターズやAKB48なら、チケットぴあで販売したら、10分で完売かもしれない。
実際、サザンのライブでは整理券を持って何時間も並んだ経験だってある。
人気ライブのチケットは、買うのが至難だ。
千人の月見の宴は、初回、動員が約1500人、二回目約4000人だった。
今年の10月4日は、一万人くらい来るんじゃないかと、僕は予想している。
ちなみに千人の月見の宴の「千人」は、沢山とかいっぱいとかい言う意味だ。
千人集めるという意味ではない。
動員は、ある程度できるのだけど…。
運営資金は、特別協賛席を作ってそれで賄っている。
協賛いただいた方は、雨でも別の会場で見ることができる。
去年までは、メセナひらかたで、今年は、枚方市市民会館だ。
メセナのキャパは300席。市民会館のキャパが1300名なので、1000名の特別協賛席を用意したのだが。
「千人!」と、事務局の広瀬が叫んだ。
「そう、千人」と、僕は言った。
「去年の三百人でも、死にそうだったやん」
「宇崎竜童と辰巳満次郎だよ」
「宇崎竜童が、カッコええのは知ってるて、でも、どうやってみんなに協賛席に座ってもらえるの?」
「百人呼ぶのも大変やで」と、みーやんが言った。
「分かったって、みーやん」と、広瀬が言った。
手売りで販売するのは、限界があった。
現在、枚方の広報誌に掲載し、枚方市の全世帯に告知は出来ている。
チラシ1万枚とポスター100枚は、実行委員会が手分けして配っている。
チケットぴあで販売開始し、宇崎竜童のファンサイトでも告知してもらった。
枚方つーしんでも、告知を始めている。
「むっちゃ不安や」と、広瀬が言った。
協賛席の販売は、これからだった。
「プレスリリースもする?」と、僕は言った」
「あたり前田のクラッカーや」
「広瀬古すぎ…」と、みーやんが言った。
「誰も知らん昭和のフレーズ」と僕が言った。
「知ってるのが、今回のお客さんやで」と、広瀬が自慢気に言った。
そうかもしれない。
辰巳満次郎ファンと、宇崎竜童ファンにどう伝えるかが勝負だった。
一ヶ月を切った今、できることをできるだけやる。
今年も、伝説の月見の宴をみんなに見てもらいたいから。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
チケットぴあにて、発売開始。ネットはもちろん、電話でも買えるということで、アナログな方にも優しいのだ。
0570-02-9999(Pコード 481-199)
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