報酬の根拠。
坂本龍一が、印税についてラジオで「10%の根拠はどうやらない」と話していた。
「オマエのレコードだしてやるよ。俺の取り分が9で、オマエは1な」と、レコード会社の社長が黒人のミュージシャンに言ったのが最初らしい。
はっきりとは覚えていないけど、そんな話だったと思う。
坂本龍一が冗談で言ったのかもだが、ありそうな話だ。
実際は、取り決めがあって6%くらいから12%くらいの間だったりする。
著者が強ければ、取り分が多くなる。まぁ、そんな感じだ。
「100万部売れたら、一億円かぁ」
などと、僕たちは出版する前から夢見るわけだが、実際は、8千部とかしか刷られなかったり、悲しい現実がある。
売れたら、重版出来(じゅうはんしゅったい)だけどね。
電子書籍が登場してから、現在、印税については過渡期がきているように思う。
なにしろ、紙に刷らなくて良いいのだからシステム使用料だけだ。
これで9公1民だと、一揆を起こした方がいい。
5公5民でも、どうだろう?
さて、
Makuakeのクラウドファンディング場合、2公8民である。
2割が手数料(システム使用料)で、8割が取り分だ。
キャンプファイヤーは、支援総額の8%の手数料であるから、Makuakeに比べると安いけどね。
Makuakeで、クラウドファンディングを実際にやってみて、
一ヶ月から二ヶ月かけて資金を集めて、20%は高いと感じた。
100万円集めると、20万円が手数料である。
サラ金顔負けの手数料じゃないか。
8割もらえると、喜んでる場合ではない。
印税のシステムを考えた人は、もっとスゴイ。
10億円売ったら、1億円払ってやる、だ。
9割が手数料である。
才能のある人は必ずいるから、見つけたらグッと抱え込むのだ。
芸能界も同じかもしれない。
クラウドファンディングは、当初、社会貢献だったと思う。
新しいコトやモノを考えた人たちを支援する、素敵なシステムだ。
それが、いつしか集金システムに変わっていった。
もちろん、悪いことじゃない。
商売なのだから。
それでごはんを食べている人が、沢山いるのだ。
PCの出現で、お金の配分が急激に変わってきている。
起業でごはん! が、ことによるとゴロゴロ転がっているのかもしれない。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
チケットぴあにて、発売開始。ネットはもちろん、電話でも買えるということで、アナログな方にも優しいのだ。
0570-02-9999(Pコード 481-199)
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