今年の千人の月見は、1万人?!
「ライブやって、100人集めるのは大変なんです」と、副代表のみーやんが言っていたのを覚えている。
2年前のことだ。
みーやんは、バンドをやっていて年に数回ライブをする。そのライブに人を呼ぶのがいかに大変かを『千人の月見の宴』の会議で力説していた。
そもそも、「千人」というのは「いっぱい」という意味で、具体的な数字ではない。
1、2、3、いっぱい。という、数え方だってある。
「千人以上来るでしょう?」と、僕は根拠なく言っていた。
カンである。
2015年の中秋の名月は、9月17日(日)だ。
日曜日だから、河川敷に遊びに来ている人もいるだろうし、「サザエさんが終わったら河川爺でお月見でもするか」という人だっていそうだと思っていた。
当日の昼間、人が閑散としていて、次第に僕は不安になっていた。
日が暮れる間際、薪能の『火入れの儀』の時間になると、なんと土手の階段を大勢の人が降りてくるではないか。会場は、見る見る人で埋まっていった。
1500人の人が来てくれたのだ。
去年の中秋の名月は、9月15日(木)だった。
サザエさんのない平日である。
「土、日にするべきだ」
と、月見会議で強く委員たちに言われたけど、僕は「中秋の名月の日にすべきだ」と、考えていた。
「中秋の名月の日にします」と僕が言うと、
「そんなら、出店やめさせてもらうわ」と、言われたりもした。
「まぁ今年は、800人くらい来たらいい方じゃねーの。平日だし」と、事務局の広瀬が言う。
おっと、広瀬も後ろから撃ってくるのか?
「100人呼ぶのって、大変やで」と、みーやんが呪文のように言う。
「そりゃそーだろうけど、3000人くらいは来るんじゃないの?」と、僕は言った。
結果は、4000人の来場だった。
どうやら月見は、土日、平日は関係ないらしい。
2017年は、10月4日(水)で、またまた平日である。
「一万人くらい来ると思うよ」と、僕は言った。
宇崎竜童さんのファンも、大挙して来そうだし、でも、やっぱり根拠はないのだった。
「100人呼ぶのって、大変なんや」と、また、みーやんが呟いた。
「でも、どうやって一万人とか分かるのかな?」と、広瀬が訊いた。
「確かに」
毎年、国交省発表で「これくらい」ということだけど、数えてないよなぁ。
来場者数も、カンなのか?
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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